当医院のモットー
院長の自己紹介
アクセス
施設のご案内
インプラント治療
診療料金について
コラム
最近の活動
お問い合わせ
 
 
 
     
 

夕刊 フジ・2002年 9月19日 掲載

歯性上顎洞炎

■悪臭のする鼻水と鼻の閉鎖感、頭の重い感じ

釣具メーカーに勤める高井誠さん(55歳、仮名)が副鼻腔炎(蓄膿症)のような症状に悩まされたのは今年の春のことだ。「悪臭のする鼻水と鼻の閉鎖感、頭の重い感じもありました。でも起きたのは左側だけでした」。耳鼻咽喉科を受診すると、診断は以外だった。

「虫歯で起こる蓄膿症だったんです。ところが虫歯になった覚えがない。原因は10年前に神経を抜いた奥歯でした」と高井さん。三井祈念病院の歯科口腔外科を紹介され、外来治療を受けた。現在、嘱託で治療にあたっている東京セントラル歯科の寶田博院長は、この「歯性上顎洞炎」をこう説明する。

■虫歯で起こる蓄膿症

「鼻腔を中心とした骨の中には多くの空洞(副鼻腔)があり、小さな孔で鼻腔とつながっている。副鼻腔炎はここの粘膜が細菌感染で炎症を起こす。このうち奥歯に接近している空洞(上顎洞)では、虫歯で起こる大臼歯の根先の炎症が波及することがある。過去の歯科治療が不完全でも起こることがあり、片側性の上顎洞炎の場合、多くがこの病気です」。歯性上顎洞炎は、歯の治療が大前提(再発防止のため)なので、治療は歯科口腔外科の領域。基本は原因歯を抜くことから始まる。「上顎洞は年齢に伴い大きくなるので、抜歯時の穴が洞とつながることがしばしばある。孔ができると膿が流れ出てくることが多く、洗浄には好都合で治りも早い。できた孔が小さければ、後に自然とふさがる」(寶田院長)。

抜歯と同時に膿が出た高井さんは、以後3ヶ月の外来で洗浄(15回)と抗生物質の内服投与を続けて完治した。だが、中には手術の適用もある。現部長の津山泰彦歯科医師は、「穴がつながらなかった場合でも多くは抗生物質の長期投与で治る。それでも炎症が引かない場合は口の中から切開して、上顎洞から鼻につながる孔を大きく作る上顎洞根本手術を行うことがある」と語る。この場合、約2週間の入院が必要で、費用は10万円前後(2割負担換算)になる。

《高井さんが「歯性上顎洞炎」でかかった外来治療費概算》
初診料 (歯科初診、時間内) 1,800円
紹介患者加算 400円
再診料 (歯科検診×14回) 5,320円
画像診断料 (副鼻腔X線 3回、頭部CT 1回) 20,170円
手術料 (第一大臼歯の抜歯1本、麻酔料含む) 2,600円
処置料 (上顎洞洗浄処置×15回など) 3,000円
投薬料 (抗生物質の内服3カ月分、処方3回) 22,230円
合            計 55,520円
自己負担金額(社保・本人=2割負担換算) 11,100円